トレーナー 浅井大貴
僕はもともと教員として、生徒たちに夢を語る立場にいました。
けれど、近畿大学のボクシング部が廃部の危機に直面したとき、諦めることはできませんでした。
仲間を集め、ゼロから部を立て直し、やがて全日本の舞台で戦えるチームに育て上げることができたんです。
その過程で、生徒から言われたひとことがあります。
“先生自身が、本当に夢を追っているんですか?”
その言葉が胸に突き刺さり、眠っていた炎を呼び覚ましました。
僕は社会人王者としての経験を胸に、プロのリングに挑戦する決意を固めました。
勝つこともあれば、苦しい敗北もありました。けれど、そのすべてが僕に“本当の強さとは何か”を教えてくれたんです。